市民と市の協働「まちづくり」のパイプ役をめざす、まちづくりよろず相談所
まちセン 国分寺市まちづくりセンター
都立殿ヶ谷戸庭園
2020/07/27
都立殿ヶ谷戸庭園は、国分寺崖線の南側斜面を利用し、湧水と植生を巧みに生かした「回遊式林泉庭園」です。公園の名称は、昔、この地が国分寺村殿ヶ谷戸という地名であったことに由来しています。
大正2年(1913年)、三菱合資会社の営業部長(後の満鉄副総裁、貴族院議員)江口定條(えぐちさだえ)氏の別邸〈随宜(冝)園〉として造られた後、昭和4年(1929年)に三菱財閥の岩崎彦弥太氏(三菱財閥の創始者岩崎弥太郎の孫、五代目社長に嘱望されていたが、財閥解体により就任には至らず)の手に渡り、別邸として茶室などが整備され、和洋折衷の回廊式庭園となったものです。
昭和40年代、再開発の話が持ち上がりましたが、庭園と自然環境を保全すべきとの市民運動の結果、昭和49年(1974年)に東京都が買収し、整備のうえ昭和54年(1979年)に有料庭園〈随冝園〉として開園しました。
平成10年3月には、東京都指定文化財として「東京都指定名勝」に選ばれており、園内の「次郎弁天池」の湧水(平均37リットル/分)は野川の水源の一つで、東京の名湧水57選にも選ばれています。
園内の集会施設、紅葉亭では茶会、句会などに利用されています。
春先のカタクリ、5月の連休ごろのフジ、そして秋のモミジ(紅葉)など、1年を通して楽しめます。そのほか「春の殿ヶ谷戸とさくら草展」など各種企画展も開催されています。 なお、一番多い樹木はモッコクで3,000本以上あるといわれています。
門
大芝生
萩のトンネル
竹林
次郎弁天池
紅葉亭
鹿おどし